北アルプス国際芸術祭
会期: 2024年9月13日(金)~11月4日(月・祝) ※水曜定休
鑑賞時間: 9:30~16:30
開催地: 長野県大町市

宮山香里さん(H5年卒)の紹介
長年イタリアを拠点に、作品と場の相対的関係に興味を持ってきました。
展示される場や観客によって、作品の見え方がどのように変わるか。
歴史建造物と作品の関係性をリサーチしながら、制作発表を続けてきました。
今は、東京都府中市にいる時間が長く、ミラノとの二拠点で活動しています。
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北アルプス国際芸術祭での展示内容
天照大神が祀られた須沼神明社の神楽殿で「空の根っこ-le racidi del cielo-」(2024 木版/絹/絹糸)を展示しています。
3000m級の山々に囲まれた長野県大町は、⼤地と空が最も近づき、天地の⼀体化を感じ得る場。
常世と現世の“端境”として存在してきた神楽殿に、⼤地とつながる“根の森”、同時に、天空に流れる“雲海”を感じさせる「空の根っこ」が現れます。
そこにある光や風、時間帯によって姿を変え続ける、現地の自然を映す鏡としての「空と地のあいだ」。雨上がりの晴天の蒼、夕焼け空に浮かび上がる鳥居、また暗闇の中では神様の光溜まり、そして多方向から吹き続ける”空気”が可視化されます。
この作品シリーズは、10年前の2014年にイタリア-マルケ州のサンフランチェスコ教会ではじまり、空と地のあいだ、その関係性と繋がりを問うものでした。当時は、頑強な壁の内部に閉ざされた神聖なカトリック空間での展示でした。
今回の神社は、山脈と田畑に囲まれた鎮守の森。壮大な自然と開放的に繋がり、ウチとソトが曖昧な、神様との接点の場でした。作品に映り込む風景を通して、日本では、自然こそが神様なのだと体感しました。
訪問する一瞬ごとに変わる展示、ぜひご覧ください。

神楽殿

神楽殿2

神楽殿3


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